アナクシマンドロスとは

アナクシマンドロス|3行まとめ

アナクシマンドロスは古代ギリシアの哲学者でタレスの弟子にあたる。自然・世界に対して合理的な探求を行い、天文学など多くの分野に貢献した。アナクシマンドロスが特に関心を抱いたのは万物の根源(アルケー)であり、「無限定なもの(アペイロン)」と考えた。

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人物像と時代背景

アナクシマンドロスはタレスが活躍したのと同じイオニア地方のミレトスに生まれた。タレスの教えを学び、アナクシメネスとともにミレトス学派の主要人物になる。この時代の多くの哲学者と同様に、その生涯は不明な点が多い。

人々が世界に対して神話的に捉えていた時代のなかで、観察に基づく合理的な説明を試みた人物の一人。よく最初の哲学者はタレスと言われているが、アナクシマンドロスも最初の哲学者として名前があがる人物である。また、アナクシマンドロスは自らの研究を書き残した最初の人物とされる。

アナクシマンドロスは哲学だけでなく数多くの分野の発展に寄与した。
天文学においては大地が何にも支えられることなく、宙に浮いているという「平面大地宇宙モデル」を提唱した。タレスは水の上に大地が乗っていると提唱していたが、神話的要素を排斥したこの考えは後世の天文学(プトレマイオスなど)へ大きな影響を与えている。
地理学においては、世界で初めて世界地図を作成した人物でもある。

このように世界を科学的に捉えたアナクシマンドロスは、様々な分野で後世に大きな影響を与える功績を残したが、特に関心を抱いたのが師であるタレスのが提示した命題「万物の根源(アルケー)」とは何かであった。そして、アナクシマンドロスは「万物の根源(アルケー)」を「無限定のもの(アペイロン)」と考えた。

思想

・万物の根源 (アペイロン)

アナクシマンドロスがは万物の根源をアペイロンと考えた。アペイロンとはギリシア語で「制限・限界がないもの」を意味する。人が認識できるすべてのものがアペイロンからできており、またそれが壊れたときは再度アペイロンへ戻ると考えた。

師であるタレスは万物の根源を「水」と考え、同じくタレスの弟子であるアナクシメネスは「空気」と考えていた。アナクシマンドロスは彼らが主張する万物の根源である「水」や「空気」あるいは「火」などが相互に影響を及ぼしていることに気づいた。そして万物の根源は「水」など限定された一つのものではなく、人の想像を超えた「制限・限定のないもの」つまりアペイロンであるという。

アペイロンという抽象的概念を用いて自然や世界の説明を行ったことは、哲学にとって大きな一歩であるといえる。(その後の多くの学者へ影響を与える思想であり、Heideggerらにの思想にも影響を与えているとも言える)

なお、万物の根源を意味する「アルケー」という単語をはじめに用いたのもアナクシマンドロスと言われている。

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