アナクシメネスとは

アナクシメネス|3行まとめ

アナクシメネスは古代ギリシアの哲学者でタレス、アナクシマンドロスの弟子にあたり、彼らとともにミトレス学派の主要人物の一人。

アルケーを「空気」と主張し、「どのようにアルケーが万物へなりうるのか」を観察を通じて説明した。

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人物像と時代背景

アナクシメネスはイオニア地方のミレトスに生まれた。

アナクシマンドロスと同様に、タレスの教えを学び、ミレトス学派の主要人物になる。(アナクシマンドロスとは友人関係または師弟関係であったと推測される。)

アナクシメネスの関心もアナクシマンドロスと同様に、タレスが残した命題であるアルケー(万物の根源)は何かであった。
アナクシマンドロスはアルケーを「アペイロン(無制限なるもの)」という抽象的な存在であると主張したが、アナクシメネスはアルケーを具体的に観察可能な「空気」と考え、「空気」がアルケーである理由を観察によって補強した。

思想

・万物の根源(空気)

アナクシメネスはアルケー(万物の根源)を「空気」と考えた。

当時、アルケーは何かという命題に対して「水」や「火」などの意見があった。
タレスが提唱した”アルケーは「水」”という考え方に対して、弟子であるアナクシマンドロスは「火」が「水」から作り出せないため、「水」はアルケーではないという批判を行った。

「火」などにも同様に作り出せないものがあると指摘し、アナクシマンドロスはアルケーが自然界にある具体的なモノではないと考えた。そして全く新しい概念として抽象的な「アペイロン」を提示して、これをアルケーと主張したのである。

対して、アナクシメネスはアルケーを自然界にある具体的なものであるという前提のもと、アルケーについて思考した。
アナクシメネスは「空気」をアルケーと考え、「空気」がアルケーであることを観察を通して検証した。これは観察することのできない「アペイロン」の議論から、観察によって世界を理解するという自然哲学の基礎に立ち戻るとも捉えられる。

アナクシメネスの大きな功績はどのようにアルケーが「水」や「火」に変化するのかという、「どのように」の部分に対して合理的な説明を試みたことである。

例えば、アナクシマンドロスは「アペイロン」がアルケーという主張をしているが、どのように「アペイロン」が「火」や「水」となるのかという点について詳細な説明は残っていない。

対して、アナクシメネスは「空気」が「水、火…」になれることを下記とおり説明している。

もっとも希薄した空気が火となり、その密度が高くなるにつれて風、雲、水、土、石となる。

以上のようにアナクシメネスは「空気の密度」という一つの尺度を置くことで、空気が万物になりうる理由を合理的に説明した。

これまで曖昧であった「どのようにアルケーが万物へなりうるのか」という点に対して、観察により発見した法則によって説明を行ったことはタレス・アナクシマンドロスにも見られない、アナクシメネスの功績である。

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